という症状でお悩みの場合、顎関節症の可能性が高いです。
口が開かない、開きづらいというのは、頭蓋骨の側面の骨(側頭骨)と下顎頭(顎関節)の間にあるクッションの役目をしている関節円板のずれや変形によっておこります。原因はストレスや歯ぎしり、悪い咬み合わせなどが言われています。
歯ぎしりやくいしばりはストレスや癖と関係していることが多く、継続すると頭の骨に対する顎関節の位置が悪くなり、歯の咬み合わせに影響します。
ずれた顎関節の位置を正常に戻すために、日常にマウスピース(CRスプリント)を取り入れることによって、顎関節の安定を図ることができ、同時に就寝中の歯や顎にかかる負担も軽減することもできます。
また、マッサージ・運動・良い姿勢を保つことも効果的です。
歯並びや咬み合わせでお悩みの方には、顎がずれた状態で矯正治療を始めても、効果は望めないため、マウスピース(CRスプリント)で顎関節の位置を正常に戻してから、矯正歯科治療をオススメしています。
当クリニックでは、顎関節症の症状がある、あるいは疑いがある方にはCTとMRIを撮影しています。CTでは、下顎の関節(下顎頭)の形と頭の骨に対する位置を調べ、MRIでは関節円板の位置とずれを調べることができます。
一見、良好そうな咬み合わせでも、顎の位置が正常ではないケースがあります。そうした場合、ずれている顎を、正常な位置に合わせてから矯正歯科治療を始めます。
正常な状態。咬み合わせも顎の位置も良好です。
上下の歯を咬み合わせると下顎頭が前にずれている状態です。
歯型を取り、取り外し式のマウスピース(CRスプリント)を作成します。
下顎頭が良い位置になりましたが、上下の歯は咬み合っていません。この状態から矯正治療がスタートします。
一見、良好そうな噛み合わせでも、顎の位置が正常ではないケースがあります。そうした場合、ずれている顎を正し、正常な位置に合わせてから矯正治療を始めます。
正常な状態。咬み合わせも顎の位置も良好です。
下顎が後ろに位置した状態で咬み合っている歯。
歯型を取り、取り外し式のマウスピース(CRスプリント)を作成します。
下顎を正常な位置に合わせます。
この状態から矯正治療がスタートします。